【シリーズ:五感をめぐるブランド】IMYOON(イ・ミューン)が問い直す、「肌を育てる」ということ

IMYOON(イ・ミューン)を手がける安村侑笑さんは、ホリスティックビューティー研究家として福岡を拠点に活動しています。
美容業界で約20年。
製品だけでなく「考え方」を届けようとしているブランドの背景と、安村さんが辿り着いた「美しさ」の定義をお聞きしました。

目次

きれいになれば、幸せになれると思っていた

イミューン 安村 

10代後半、スタイリストアシスタントとして芸能界の舞台裏に入った安村さんは、当時こう信じていたと言います。

「キレイになったら幸せになれるものだって、キレイ=幸せ、人生勝ち組みたいな方程式で世の中は動いてるんだろうなと思っていたんです。」

でも実際に目の前にいたのは、極端なダイエットと大量のサプリを抱えながら常に不調だった女性たちでした。
輝いて見える存在が、どこかひりついた日常を生きていた。
撮影前に手のひらいっぱいのサプリを飲み込む姿——華やかな世界の裏側で、安村さんはその矛盾をずっと見てきたと振り返ります。

「彼女たちの話の多くは彼氏に裏切られたとか振られたとか。こんなにキレイな人でもそういうことがあるんだって。キレイになったから幸せになるんだっていう方程式が、ガラガラと崩れた経験がそこでした。」

転機は、専門学校で出会ったある女の子のことでした。
外見へのコンプレックスをきっかけに自分を追い込み続け、若くして亡くなってしまった子。
その経験から、「美しさってなんだろう」という問いが始まったのだそうです。

「こういった自分の外見にとらわれるっていうことがすごく悲しくて。だからこそ、ホリスティックビューティーという考え方をもっと理解したいと思うようになりました。」

化粧品は、本当にシミを消しているのか

イミューン 福岡

福岡にある「マリールイズ・ホリスティックビューティ・アカデミー」で学び、エステサロンを開業した安村さんは、次の疑問にぶつかります。

「この化粧品は本当にシミを消しているのか?乾燥を根本から直しているのか?」

さまざまな化粧品を扱い、販売しながら、拭えなかったその問いに答えをくれたのが、生化学と生理解剖学の知識でした。

安村さんが講座でよく話す例えがあります。
「外科医が丁寧に傷を縫ってくれても、最終的に皮膚をくっつけていくのは自分自身の体の力。」

「医師の技術があってこそですが、実際に皮膚をくっつけていくのは、自分の体の力なんです。その力が弱っていると、回復に時間がかかってしまうこともある。だから自分の力が高ければ高いほど、傷の修復も早い。」

それは子どもの肌が大人より早く回復するのと同じ理屈。
土台を作る力が強いほど、外からのケアも生きてくる——そう考えるようになったのだそうです。

この視点から、安村さんはスキンケアを大きく2つに分けて考えています。
毛穴を即座に引き締める、シミを早急にどうにかする——それは「魔法」。
便利で素晴らしい存在だけれど、使い続けることで肌が自ら整う力を弱めてしまうこともある、と言います。

「ずっと課金しない限り、自分がそれを使わなくなったら自分に戻る。その時に自分の力は弱ってるんですよ。」

IMYOON が目指すのは、その逆です。
「一緒に歩きましょう」と言いながら、歩く力を取り戻させてあげる役割。
肌に余分な負担をかけず、寄り添うサポート型のアプローチです。

「敏感肌」は、肌タイプじゃない

イミューン ホリスティック コスメ

安村さんが講座の中でよく話すテーマのひとつが、「敏感肌」についてです。

「敏感肌というのが今は一つの肌タイプのような形になってるんですけど、それは肌タイプじゃない。肌トラブルなんです。」

20年前に美容の専門学校で学んでいた頃、「敏感肌」という肌タイプは存在しなかったと言います。
それが今では当たり前のように使われている。
その背景に、過剰なスキンケアの習慣があると安村さんは考えています。

たとえば近年人気の成分、レチノール。
ターンオーバーを促す作用が注目されていますが、安村さんはこう話します。

「お肌の細胞って、生まれてから成長して、やがて垢となって落ちていくんですよね。それを毎日のように、しかも強めのもので促進し続けると、未熟な細胞がどんどん表面に出てきてしまう。それがいわゆる敏感肌と呼ばれている状態の一因になりうると思っています。」

使い方と頻度を理解した上で取り入れるなら問題ない。
ただ「流行っているから」と何となく毎日使い続けることで、自分でお肌を敏感な状態に近づけてしまっているケースも少なくない、と言います。

「情報はたくさんある。でも『自分の肌で試してみてどうだったか』が全然つながっていない方が多い。成分は知ってるけど、自分の感覚が置いてきぼりになっていると思います。」

オーガニック vs ケミカル、という対立を超えたい

イミューン ホリスティック バーム

オーガニックコスメというと、「ケミカルは悪」という文脈で語られがちです。
安村さん自身、かつては同じ側にいたと言います。
でも今は違うのだそう。

「ホリスティックは、オーガニックだけの世界のことを言うわけではない。いろんな美容があって、その中から自分が選ぶことが、本当の意味でホリスティックなんじゃないかと思うようになりました。」

美容医療とも、“V.S(バーサス)”にしたくないと話します。
レーザーを受けた直後の肌は、高機能な成分をたくさん入れるよりも、外側からそっと保護するだけのほうが肌への負担が少ない。
その場面にこそ、シアバターのような「引き算のケア」が向いている。
どちらが正しいのではなく、状況によって組み合わせていくものだという考え方です。

大切にしているのは、自分で選ぶ基準を自分で持てるようになること。
安村さんはそれを「軸を持つ」と表現します。

「視点はひとつじゃない。大事なのは本質を見て、素材や成分の本質を理解した上で、自分が選ぶ基準を自分で持てること。情報過多な時代だからこそ、流されない考え方の軸を身につけてほしい。」

そのために、製品と並んで届けたいのが「学び」です。
講座やコンテンツを通じて、スキンケアを「何を塗るか」ではなく「どう考えるか」から始める人を増やしたい——それがIMYOONの活動の根っこにある思いだと言います。

五感が引き出す感情の表情が、美しさだと思っている

イミューン 福岡 ラキャルプフェス

最後に、安村さんの言葉をそのままお届けします。
「あなたが考える美しさとは?」という問いへの答えです。

「私が考える美しさは『魅力』。方程式による造形のバランスや、誰かのような容姿のことではなくて。その人から溢れ出す、その人だけの魅力——それが美しさだと思っています。言い換えると『生命力の高さ』。無邪気に笑う横顔、真剣な眼差し、何かを思案している顔、美味しそうな顔、寂しい顔——全てのリアルな感情が引き出す魅力こそが、美しさなのです。」

だから IMYOON のキーワードは「綺麗になりましょう」ではなく、「魅力的になってほしい」。

肌を育てる、ということは、自分の力を信じることだと安村さんは信じています。
そのための製品であり、その考え方を伝えるための講座であり、IMYOON というブランドです。

ブランド情報

◼️ブランド:IMYOON(イ・ミューン)
公式サイト:https://imyoon.buyshop.jp/
Instagram:@imyoon.jp

安村さん個人のアカウントからは美容と健康に関する情報が発信されています
@yukie_yasumura



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