鏡を見るのが、苦じゃなくなった。月乃なつさんが伝える頭皮アートメイク

帽子を外せるようになった。美容院に行けるようになった。久しぶりに友達との旅行を楽しめた。
「そんな報告してくれる患者さんが、本当に多いんです。」

月乃さんはそう話しながら、少し表情をやわらかくしました。
頭皮アートメイク専門の看護師として年間800件以上の施術を担当する月乃さんに、この施術がアピアランスケアとして持つ意味を聞きました。

月乃さんが代表を務める、頭皮アートメイクに特化したブランド「One Hair Artmake」が運営する、薄毛・抜け毛に特化したクリニック「One Beauty Clinic(院長:髙山桃華医師)」で施術を行っています。

目次

影を描く、という発想

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繊細な技術が求められる施術。一点一点、丁寧に描き重ねていく

「頭皮アートメイクは、薄毛や脱毛が気になる部位の頭皮の表層に、毛根に見立てた細かい点(ドット)を専用の色素と針で描いていく医療技術です。髪そのものを増やすのではなく、影を作ることで『薄く見せない』ことを目的としています。」と月乃さんは説明します。

「施術は医師または医師の指示のもと看護師が行うものです。平均2〜3回の施術で仕上げていきます。効果には個人差がありますが、2〜3年ほど維持される場合があります。ダウンタイムが少ないので、施術当日から日常生活を送ることができます。」

よく聞かれるのは色味についてなのだそう。

「カラーリングをされている方から、茶色ではないのかと聞かれることが多いんですね。頭皮アートメイクは影を作る施術なので黒の方が自然に見えますし、茶色の色素は時間とともにオレンジや黄色に変化していく傾向があります。また当院で使用する色素は、MRI検査への影響が少ないとされています。」

「安心して相談できる場所」として

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清潔感のある施術室。ゆったりとしたチェアで施術を受けることができる

来院のきっかけは、月乃さんのInstagramやYouTubeが多いのだそう。

「最初から頭皮アートメイクを受けると決めて来られる方ばかりではなく、植毛やAGA治療、ウィッグ、増毛パウダーなど、さまざまな方法を試したうえで、もう少し自然に見せたい、毎日のストレスを減らしたいという思いで来られる方も多いです。」

悩みの背景もさまざまだと言います。

「産後脱毛、加齢によるボリューム低下、抗がん剤治療後、瘢痕(傷跡)、先天的な分け目の薄さ、慢性的な円形脱毛症など、背景は本当に一人ひとり異なります。」

なかでも、がん治療を終えた後に以前のように髪が生えてこないと感じる方も少なくない。
治療後に前髪だけがなかなか伸びないという悩みを抱えたまま過ごしている方に、この施術が選択肢のひとつとして届いてほしいと感じた取材でもありました。
そして、共通しているのは心理的な負担だと月乃さんは言います。

「髪そのものだけでなく、人の目が気になる、写真を撮るのが嫌になった、外に出るのがおっくうになった、という気持ちを抱えている方が多い。だからこそ、単に見た目を整えるだけでなく、その方の気持ちに寄り添うことを大切にしています。」

特に女性の薄毛は周囲に相談しづらく、「私みたいな人は他にいますか?」と聞かれることもあるのだそう。
「施術を受ける場所というより、安心して相談できる場所として来ていただけることを大切にしています」と月乃さんは話します。

カウンセリングに、30分から1時間

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カウンセリングの様子。資料を使いながら、患者の悩みや生活習慣を丁寧に確認していく

「施術の前には必ずカウンセリングを行います。どこが気になるか、いつ頃から悩んでいるか、生活習慣や職業、紫外線を浴びる機会はどのくらいかなど、色素の定着に関わるあらゆる情報を丁寧に確認します。鏡を使って施術範囲を一緒に確認し、面積が決まってから料金が提示される流れです。」

カウンセリングへのこだわりも、月乃さんの施術の特徴。

「カウンセリングの時間は、短くて30分。長い方だと1時間を超えることもあります。1回目の施術後も、定着の状態や日常生活での疑問点を再度確認するカウンセリングを行います。患者さんが求める仕上がりと、私の思い描くゴールをすり合わせることが、いちばん大事だと思っています。」

“同じ頭皮はひとつもない”と月乃さんは言います。
乾燥が強い方には施術1週間前から保湿を促すなど、その方の頭皮の状態に合わせたアドバイスも行っています。

韓国へ、そして今も学び続ける

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国際大会での受賞トロフィーや修了証が並ぶ。継続的な学びの証でもある

月乃さんが頭皮アートメイクと出会ったのは、身近な人の薄毛の悩みを見てきたことがきっかけでした。

「日本ではまだ情報も少なく、専門的に学べる環境も限られていたので、技術や知識が進んでいる韓国へ学びに行くことを決めました。その後も10回以上短期留学を重ね、今も4〜5か月に1回のペースで最新技術のブラッシュアップを続けています。」

学び続ける理由を聞くと、こう答えてくれました。

「技術職なので、ずっと発展し続けている。だから私も、ずっと先にいたいんです。現在は国際大会の頭皮アートメイク部門において、日本代表として審査員を務めるまでになりました。」

外見が整うと、気持ちが動く

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頭皮が黒く見え、髪の密度が増したような印象に

施術後の変化について聞くと、こう話してくれました。

「頭皮アートメイクは、髪を増やす施術ではありません。でも、視線が気にならなくなる、隠すことに使っていたエネルギーが減ることで、表情や行動が変わる方が本当に多いです。」

印象に残っている言葉があるのだそう。

「久しぶりに鏡を見るのが嫌じゃなくなった、という言葉が、いちばん残っています。そういう変化を見るたびに、この施術は単なる美容ではなく、その方の人生や日常に関わるケアなんだと感じます。」

外見だけがすべてではない。でも、と月乃さんは続けます。

「外見が整うことで心が少し軽くなる、ということは、医療現場で日々感じていることです。」

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施術後にヘアセットができるパウダールームも完備されている

最後にこう話してくれました。

「隠し続けるしかないと思っている方に、こういう選択肢もあるんだと知ってもらえたら嬉しいです。ウィッグや育毛治療と並ぶ、もうひとつのケアとして。頭皮アートメイクが、もっと多くの人に届いてほしい。」

と月乃さんは話してくれました。


クリニック情報

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◼️One Beauty Clinic / One Hair Artmake
営業時間: 10:00~19:00
定休日: 木曜日
電話番号: 03-6821-2186
所在地:東京都港区六本木7丁目14-10 誠志堂ビル4階
各線六本木駅 徒歩1分

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